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BMW E90 冷却水漏れ修理、からの・・・

2015年1月25日 カテゴリー:修理,日常


年末にお預かりした、BMW 320i

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数ヶ月前から、『なぜか冷却水が減る…』ということで

うちに入庫するまでに、エンジン奥のロックカバーを交換されたようですが

まだ水が減る。むしろ、分かりやすくなったかもしれない、ということで入庫。


BMWのエンジンは半分くらい隠れています。

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『水漏れしてるみたいやけど、見えないねぇ…』

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そこで、うちの工場長が笑顔で一言。


『とりあえず、インマニ外そうか!』


…でたな。いつもの好奇心。


もし、お客様が『もう乗り換える!』って言ったら工賃出ませんよ。

でも、その姿勢と好奇心が素敵。だって、誰でも気になりますよね。




そーこー言ってる間に、エンジンのインテークマニホールドが外れました。

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あぁ、やっぱり。

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シリンダヘッドとブロックの隙間から漏れているようです。

これまでの経緯とシリンダヘッド脱着を含む作業になると、お客様へお伝えして部品発注。

でも、シリンダヘッドガスケットが本国オーダーとの事で部品待ち。




・・・と、長くなりましたが、ここまでが昨年末のお話。





年末年始を挟んで、ようやく部品が届いたので、昨日から作業再開。


特殊工具を用いてのシリンダヘッド取り外し作業です。



作業もスムーズにいく、と思いきや

なんと重大な事が発覚!


通常、シリンダヘッドという部品は、数本のボルトでしっかりと固定されています。

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ですがこの車、数本あるボルトの内、2本が緩んでいました・・・

そのうち1本はもう再生不可。

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これはもうヘリサートが必要です。

でもそのためには、エンジン脱着が必要ですし、場合によってはシリンダブロック単体になるまで

分解しないといけません。もうオーバーホール状態です。





あくまで仮説ですが

おそらく、新品エンジン組み立て時に無理をしていたのだと思います。

それが水漏れによるオーバーヒートなどの金属の熱収縮により

ボルトの緩みが生じて、シリンダヘッドとブロックの隙間から水漏れを引き起こしたのだと思います。

新車の保証期間内だったら、間違いなくエンジン交換でしょう。

…まぁ、ここまで原因追究してくれるかどうかですが。






ヘッドガスケットやシリンダヘッド自体は問題なさそう。

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ついでにバルブトロニックを拝んでおきます

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工場長曰く、

『昔、キャデラックのノーススターエンジンでよくやったなぁ~』って。

けっこう大変やで~なんて言いながら、目が輝いてるのは気のせいでしょうか・・・