お客様からご依頼を頂き、並行輸入申請・新規検査をさせて頂きました。
それもなんと、トライアンフ スピットファイアMk3です。
事情をお伺いすると、お客様自身が欧州に赴任中に購入された車で
帰国される際に連れて帰って来られたとの事。
製作年月日は昭和44年(1969年)3月10日。
パイセンでございます。
まずは書類審査。
現地車検証やワークショップマニュアルを見ながら
陸運支局に提出する書類を作成します。
今回は、お客様自身にマニュアルをご用意頂いたので
そこは問題なかったのですが
車検証の翻訳に時間がかかりました。
たぶん、お客様に訪ねていれば教えて頂けたのでしょうが、
そこは費用を頂いて仕事をしている身なので、自力で解読。
数年前に買った辞書が役立ちました(笑)
また、書類を作成する間に、車両にも手を加えます。
幌型での申請なので、ルーフを外します。
やはり、オープン状態が美しいですね。
ぐるり一周、見渡しましたが
これが完成型なんじゃないかと思います。
でも、このまま保管は出来ないので(ボディカバーは常にしてました)
もったいないけど、オープン終了・・・
そうこうしてたら、書類審査が通り、次は実車での審査です。
まずは通常の車検と同じ、各テストをします。
その後、いつもの身体測定。
体重・身長など、すべて測定。
トラちゃん、女の子だったらゴメンね。
でも見ないふりはできません(笑)
その後、車庫証明等の申請の後
晴れてナンバー取得。
プライバシー保護のため、ナンバーは隠してますが
ちゃんと付いてますよ!
そして、引き渡しです。
さすがに自走する勇気は無く、積載車でお届けしました
実はこの車両、お客様で3オーナー目だそうです。
どこの国の方がファーストオーナーで、次はどの国の方で、と
分かっておられる、希少車です。
車文化的にも、そのような大事なお車に携われたと思うと
今でもちょっと震えがきそうです。
それでも信頼してお預け頂いたのは、本当にありがたいと思います。
K様、納期等ご迷惑をお掛け致しましたが、ありがとうございました。
また、ヨーロッパの情報、教えて下さいね。